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学科紹介
2005年4月、総合情報学部に新たに誕生したメディアコンピュータシステム学科では、次世代のコンピュータエンジニアリングをリードする「コンピュータのプロフェッショナル」を育てる教育・研究をおこなっていきます。
ACM世界標準カリキュラムCC2001に準拠
本学科のカリキュラムは、ソフトウェア科学・ハードウェア設計・ネットワーク工学・メディア技術という4分野をバランスよく配置し、次世代のコンピュータエンジニアに必要な基礎とそれを応用する技術の習得を目指します。 このカリキュラムは、ACM(情報/コンピュータサイエンス分野で世界最大の学会)の策定したカリキュラムCC2001 に準拠しています。また多彩なプログラミング演習により確かなプログラミング能力を獲得し、またコンピュータシステム実験や論理設計・演習などの科目によりコンピュータアーキテクチャーの理解を深めるとともにカスタムLSIの設計などの実践力を培うことができます。このように本学科では情報化社会の未来を担うコンピュータエンジニアの育成を目指しています。
1年次からのゼミナールや3年次の卒業研究で人づくり
本学科では、1年次から、ゼミナール演習などを通じて、 技術者としての基本姿勢や将来の職業についても学びます。 これらは、ほとんどの教員が情報系学科を卒業したコンピュータのプロフェッショナルだから実現できることです。
さらに特筆すべきは、従来4年次にあった卒業研究を3年次に移したことです。 卒業研究は、得てして「受け身」になりがちな学習の姿勢を、自らいろいろ試したり工夫したりすることで「自主的」な学習姿勢に変化させるのに極めて有効です。 この姿勢の変化が、コンピュータエンジニアとして必要な能力を早期に開花させます。 そして、この早い人材育成が、即戦力のコンピュータエンジニアを強く要望する実社会に巣立つのを強くバックアップします。
高い専門技術修得の保証システム(JABEE認定)
本学科のカリキュラムには、日本技術者教育認定機構(JABEE)という第三者機関による教育プログラムの認定を目指すコンピュータサイエンス教育プログラムを設置しています。( この度2009年度の審査で、JABEE認定を取得しました。) この教育プログラムでは、社会で通用する授業レベルの保証と学生による授業評価を利用して、シラバスに沿ったわかりやすい授業が実施されているかどうかが審査されます。 JABEE認定されたコンピュータサイエンス教育プログラムの修了生卒が、社会が要求するレベルの技術者として育っていることを示し、就職にきわめて有利に働くと同時に技術士の第一次試験が免除されます。
また、情報処理技術者試験などの資格の取得を目指す授業を実施します。 これらの認定や資格は、プログラマ、システムエンジニア(SE)、ネットワークエンジニア、コンピュータグラフィックスエンジニアといった専門家としての能力の高さを証明してくれるものであり、コンピュータエキスパートとして活躍する際にきっと役にたつでしょう。
他にも、教職課程などで必要な単位を修得することにより中学教諭第1種教育職員免許状(数学)、高校教諭第1種教育職員免許状(数学)(情報)が取得できます。
3年次でおこなわれる卒業研究で、研究に興味を持った人は、さらに4年次の特別研究、および大学院に進学し、修士や博士の学位を取得したり、高度な研究・開発職に就く道も用意されています。
ノートPCでモバイルコンピューティング
メディアコンピュータシステム学科では、1人1台ずつノートPCを所有して頂きます(注)。 このノートPCは、コンピュータリテラシから始まって、多彩なプログラミング演習、およびネットワークやオペレーティングシステムなど充実のコンピュータ実験でも、活躍します。 また、プログラミング等の技術習得に直接関係しなくても、マルチメディア授業で、多機能ツールとしてフル活用します。 さらには、授業以外でも、無線LANに接続し、インターネットを利用して電子メールで連絡を取ったり、Webで情報収集をおこなったりすることができます。 このように、ノートPCは、四條畷でのキャンパスライフに欠かすことのできないモバイルコンピューティングツールになるでしょう。
メディアコンピュータシステム学科の学生用PCでは、オペレーティングシステムとしてLinuxを中心に用います。 この理由は、WindowsやMac OSなどの一般的なPC用オペレーティングシステムと比較して、コンピュータの仕組みやソフトウェアの開発等を理解したり習得するのに適しているからです。 もちろん、無線LANを中心とした学科のネットワーク環境用の設定や教育に有用なソフトウェアのインストールなどは、購入時には完了しています。 このため、Linux初心者でも容易に使い始めることが可能です。 また、Windowsも使用可能になっており、Linuxと切り替えて利用できます。 現在、家電などにもLinuxが利用されはじめており、習得した技術や知識をそのまま就職後に生かせる機会もますます増えることでしょう。
(注)本学科指定のノートPCを購入して頂きます。
充実したネットワーク環境
メディアコンピュータシステム学科生必携のアイテムであるノートパソコンを最大限に活かすネットワーク環境が整えられています。 授業で用いる教室や演習室のほとんどに、無線LANでネットワークに接続するためのアクセスポイントが多数設置されています。 また、レポートや資料をネットワークからレーザプリンタに印刷できるプリンタ室、休憩時間にコーヒーを飲みながら快適なモバイルコンピューティングができ るキャンパスプラザ、さらにノートパソコンに関する質問、およびパソコンのトラブルを解決してくれる技術指導員がいるサポート室もあります。 ノートパソコンを用いたモバイル生活が安心して楽しめます。
四條畷キャンパスでの学際的連携と充実したキャンパスライフ
緑豊かな四條畷キャンパスには、メディアコンピュータシステム学科のほかにも、実社会のニーズに対応した先端的で学際的な学科があります。 それらは、人間とコンピュータのインタラクションおよびアミューズメント・エンターティメントの教育や研究を展開する、「ゲーム」がキーワードのデジタルゲーム学科 、ネットワーク社会の華であるデジタルコンテンツの設計・製作を一手に引き受けるデジタルアート・アニメーション学科、平成17年度からの定員増で従来の医療と福祉に加えて生命情報にもウイングを広げる、生命を救う技術を学ぶ医療福祉工学科です。 これらの学生や教員と接する機会の多い四條畷キャンパスは、まさに若い知的好奇心に満ちあふれるキャンパスといっていいでしょう。
メディアコンピュータシステム学科は、これらの学科と教育や研究の上で強く結びついていく予定です。 教育や研究での、これら魅力ある分野とのコラボレーションにより、様々な効果が期待できます。 メディアコンピュータシステム学科で修得したコンピュータの技術を基盤とし、これら他分野のコンピュータ応用ともいえる知識や技術をその上に実らせたとき、真に充実した未来が見えてくることでしょう。 4年間の充実した四條畷キャンパスライフは、学生の皆さんの実り豊かな将来につながります。