受験生へのメッセージ
コンピュータに興味を持っている受験生のみなさんに、 将来一人でも多くコンピュータエンジニアとして活躍してもらえたらという願いを込めて、 このメッセージを送ります。
将来のこと、しっかり考えてますか?
みなさんもいよいよ大学受験を控え、自分の将来の職業のことも考えている時期だと思います。 これを読んでいるみなさんは、多かれ少なかれコンピュータに関心を持っていることと思います。 コンピュータ関係に限らず世の中にはいろいろな職業がありますが、仕事の内容について、よくわからないことが多いのではないでしょうか? 仕事の内容は、コンピュータの将来とも関係しています。 では、コンピュータの将来について少し考えてみましょう。
コンピュータの将来
みなさんの中には日々の生活の中でパソコンを楽しく活用している人も多いと思います。 今や、一家に1台パソコンを持つこともそう遠くない勢いでパソコンが普及しています。 普及しているといえば、携帯電話の方がすごいですね。 1人に1台というくらいの勢いで普及しています。 ところで、今の携帯電話も「コンピュータ」だということを知っていますか? コンピュータとは、ディジタル化されたデータを決められた手順 (プログラム)にもとづき処理する装置です。 携帯電話でもメールやウェブができるのは、パソコンと同様に、 様々なプログラムを動かしているからです。 パソコンも、携帯電話も、原理は同じなのです。 コンピュータを中心に持つ様々な形態をしたシステムを コンピュータシステムと呼びます。
コンピュータエンジニアという職業
コンピュータエンジニアというのは、コンピュータに対して、 やってほしいことをさせるのが仕事です。 コンピュータは言われたとおり(プログラムのとおり)にしか動かないため、 何をやってほしいのかちゃんと指示しないといけないのです。 この、プログラムを作成することをプログラミングと言います。 みなさんの中には、自分でプログラミングの勉強をしている人 もいるかもしれませんね。 もしそうなら、それは素晴らしいことです。 そうでない人も、興味を持てたら、大丈夫です。
エンジニアの魅力は、 何といっても「思ったとおりにできたときの喜び」が得られることでしょう。 また、製品開発に携わったときには、 自分のかかわった製品をよろこんで使ってくれる人がいることもうれしく感じることと思います。 「幸せの種を作れるエンジニア」って素敵だと思いませんか?
次世代のコンピュータエンジニアには、今まで以上の技術が求められます。 なぜなら、コンピュータの形態が様々になるため、 その形態に応じた知識や、コンピュータのハードウェアの理解、 ネットワークを通した他のコンピュータの利用方法なども知る必要があるからです。 今までのコンピュータはパソコン中心だったので プログラミングさえできればよかったのですが、 コンピュータを中心に持つ様々な形態のコンピュータシステムでは、それだけではすまなくなっています。 これは、新しい技術に対応できるコンピュータエンジニアが 求められているということでもあります。
コンピュータエンジニアになるには
コンピュータエンジニアになるために一番大事なことは、 「思ったとおりにできたときの喜び」を知り、 もっとすごいものに挑戦したいと思うことです。 もし今それを持っていたとしたら、それは素晴らしい素質です。 そこまででなくとも、とにかく「やってみたい」と思ったら、 コンピュータエンジニアに向いています。 そうではなく、コンピュータについてよく知らないのに、 「難しすぎて自分には無理そう」と考えてはいませんか? でも、物事をはじめる前から、 できるようになるかどうかなんて、普通、判断できませんよ。 まずはやってみましょう。
コンピュータエンジニアになるのに必要なことを挙げます。 まず、技能を身につけるには、努力が必要です。 基礎をあやふやにせず、しっかり確実に身につけていく必要があります。 また、新しい情報や知識を得る能力も必要です。 技術は進歩し続けているので、受け身ではなく、 自ら進んで情報収集を行うことが欠かせません。 特にコンピュータ関係の分野では、英語でしか手に入らない最新情報も 多くありますので、語学も重要です。 また、何が良いのかを客観的に判断できる能力が必要です。 新しいものを作り出すのに、「模範解答」はないからです。 さらに、会社ではコミュニケーション能力が重要視されています。 コンピュータシステムの開発には多勢の人が関わります。 そこでは、新しいアイデアや技術的な問題点などを、正確に わかりやすく相手に伝え、また、理解することが必要となります。 ……どうですか? ここで挙げたことの多くは、独学で身につけるのは困難です。 でも、良い教育を受ければ、 素晴らしい能力を発揮するコンピュータエンジニアになれる可能性は十分にあります。 一緒にがんばってみませんか?
本メディアコンピュータシステム学科では、 次世代のコンピュータエンジニアを目指す方々のために、 しっかりした教育システムを用意し、最大限のサポートを行います。 私たち教員一同は、みなさんの中の一人でも多くが、 将来、コンピュータエンジニアとして活躍されることを願っています。