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ロボットサッカー競技 RoboCup JapanOpen 2007 Osaka 参戦記
2007/05/31
大阪電気通信大学 総合情報学部
メディアコンピュータシステム学科
升谷 保博
目次
はじめに
RoboCupとは、ロボット工学と人工知能の融合、発展のために自律型ロボットによるサッカーを題材とする国際プロジェクトで、その競技会は1997年 から始まりました。私は、大学院生のときからロボットの研究を行ってきましたが、RoboCupの考え方に共感し、1998 年ごろからRoboCupを題材とした研究を始め、2000年に初めて国内大会に出場しました。その後、2005年に大阪電気通信大学に赴任し、その年に大阪で開かれた世界大会には、大阪大学と大阪電気通信大学の合同チームで出場しました。
メディアコンピュータシステム学科は、2005年に開設した新しい学科ですので、2006年度の後期に初めて大学2年生12名が「プレゼミ」のために研究 室にやって来ました。そこで、升谷研では、プレゼミのテーマとして2007年5月に大阪で行われる国内大会出場を目標に、全員でロボカップに取り組むこと にしました。12名のうち7名と2005年の世界大会の経験のある大学院生1名を加えた8名が小型ロボットリーグに、5名がシミュレーションリーグに挑み ます。
大阪電気通信大学単独としては、ロボカップへ初めての出場ですので、チーム名を新たに「ODENS(オデンズ)」と決めました。これは、「大阪電気通信大 学」の略であるととともに、「おでん」のように色々な具がいい味を出して一つになってRoboCupに挑むという意気が込められています。
各リーグ詳細
2007年のRoboCupの日本国内の大会である「RoboCup JapanOpen 2007 Osaka」は、5月3〜5日に大阪南港のインテックス大阪で開催されました。二つのリーグに参加した大阪電気通信大学ODENSチームの詳細は、以下に 学生達がまとめた参戦記をご覧ください。
おわりに
学生達は、未熟ながらも、期限の中で分担をして作業を遂行するという経験をしました。そして、その結果が試合という形であからさまに評価されるという経験 もしました。会場では、「初出場ながら」という枕詞付きではありますが、それなりの評価をいただき、学生達は自信や達成感を得たのではないかと思います。
JapanOpenが済んで升谷研のプレゼミの活動は終わりました。この学科では、「卒業研究」が3年生で実施され、プレゼミで配属された学生が、そのま ま同じ研究室で卒業研究に取り組みます。升谷研では、何人かが卒業研究のテーマとして引き続きRoboCupを選びました。今回の経験を元に、後輩達と次 回の大会で好成績を挙げてくれることを期待しています。一方、RoboCup 以外のテーマを選んだ人も、この経験を今後の糧にしてほしいと思っています。
なお、2007年の世界大会はアメリカのアトランタで行われます。ODENSも早く世界大会へ出場できるレベルになりたいものです。また、2008年の国内大会JapanOpen 2008は、静岡県沼津市で5月に開催されます。