日本技術者教育認定制度とは
大学など高等教育機関で実施されている技術者教育プログラムが、社会の要求水準を満たしているかどうかを外部機関が公平に評価し、要求水準を満たしている教育プログラムを認定する専門認定(Professional Accreditation)制度です。
(JABEEホームページから抜粋。詳しくはhttp://www.jabee.org/を参照してください。)
情報学科では、「情報および情報一般分野」での日本技術者認定機構(JABEE)の認定を目指し(2005年~2008年は認定済み)*、授業の内容やわかりやすい教え方などを恒久的に改善していくつもりです。 このJABEE認定では、「社会に通用する能力を育成するカリキュラムであるか?」および「学生が理解できるわかりやすい授業が実施されているか?」などが審査されます。
本学科には、二つの教育プログラムのコースがあります。 一つはJABEE認定を目指すコースであるコンピュータサイエンス教育プログラム(CSコース)、もう一つはJABEE認定コースではないデジタルメディア(DMコース)です。 各々のコースの特徴は以下の通りです。
- コンピュータサイエンス教育プログラム
- JABEE認定を目指している教育プログラムです。下に掲げる学習・教育目標に向かって教育が行われます。このコースではプログラミングに強いコンピュータエンジニアを目指し、コンピュータのスペシャリストを育成します。
- デジタルメディアコース
- JABEEの学習・教育目標にとらわれることなく、多様なことが学べるコースです。このコースには、必修科目が少なく、グラフィックスプログラミングやウエブデザインなど、コンピュータを自由自在に使える能力を身につけたメディアのジェネラリストを育成します。
CSコースの学習・教育目標
CSコースでは、情報処理技術者としてのコンピュータサイエンスの知識の習得、それを実践するプログラミング能力の育成、社会的責務の自覚などバランスのとれた人材の育成を目的とし、学習・教育目標を定めてあります。 またこの学習・教育目標は社会の要請する水準を満たすように設定されています。 つまりこの学習・教育目標をクリアすれば、情報処理技術者として社会に十分通用することが大いに期待できます。 具体的には以下のような学習・教育目標(A)〜(G)に従った教育を行います。
- (A) 文化、社会、歴史、国際関係等の地球的視点から多面的にものごとを考える素養を身につけ、情報処理技術がそれらに及ぼす影響を知り情報処理技術者としての責任を自覚する。
- (B) 情報処理技術者として必要な数学、情報数学及び自然科学を理解し、それを応用する能力を育成する。
- (C)コンピュータサイエンスを理解し、効率の良い情報システムを設計する能力及び、それらを応用する能力を育成する。
- (D) プログラミング言語の諸概念を理解し、実践的なプログラミング能力を育成する。
- (E) 他人に対して日本語を使い、文書・口頭により情報を正確に伝達でき、有意義な議論を行う能力を育成する。またコンピュータエンジニアとして必要な英語の基礎能力及び情報リテラシー能力を育成する。
- (F) 社会の要求を解決するために、問題分析、解決法の提案を行い、それに対応する情報システムを構築し解決する能力を育成する。
- (G)エンジニアとして必要な、自主的かつ継続的に学ぶ姿勢を身につけ、計画的に仕事を進めまとめる能力、および他人と協調する能力を育成する。
注* JABEEの審査は3年または6年単位で再審査となります。再審査の結果により認定されない年度もある可能性があります。