研究室一覧


教員は、研究活動で最先端の技術を磨きつつ、それを教育にも反映させます。
ここでは、どのような研究が行われているのかを中心に紹介します。

コンピュータシステム系


グラフ・ネットワークに関する研究

グラフ理論は、情報分野の現象を数理的に表現したり解析したりするのによく利用されます。 例えば、インターネットでデジタルコンテンツを効率的にやりとりしたり、道路ネットワークから自動車の混雑を除いたりするアルゴリズムを考えるときに役に立ちます。これらのアルゴリズムを設計することで、あわせて高度なコンピュータプログラミングの学習も進みます。

システムLSI設計技術の研究
ディジタルシステムの中核をなすシステムLSI設計のために、数学的な原理に基づき、間違いがなくかつ素早く設計が行えるようにするための設計法および設計支援法を考案します。今後、ハードウェアとソフトウェアをうまく使い分けて設計するための設計支援技術が重要になります。 設計支援技術を理解することは、優れた設計者への第一歩でもあります。

 

メディアコンピュータ系

ディジタル情報通信における情報数理応用の研究 情報圧縮、誤り訂正符号、情報セキュリティなどのディジタル情報通信に必要不可欠な符号化技術における符号化法・復号法の開発、符号の能力解明などを情報数理の視点から行ないます。 高速なネットワークにおける通信方式の研究 インターネットの回線速度は、毎年増加しています。 しかし、高速になった回線を効率的に使うことができていません。そこで我々の研究室では、ネットワークの資源を効率的に使える通信方式の研究を行います。 視覚・聴覚・触覚の複合現実感に関する研究 人の三感(視覚、聴覚、触覚)を融合し、バーチャルにエアホッケーや内臓手術などができるシステムを作っています。 特に、物体が衝突したり変形したりする際の力を正確に体感するハプティックスの運用やその力を高速に計算するVLSI (ハードウエア)の設計に興味を持っています。うちでは、C++、CG (OpenGL)、HDLプログラミングなどでシステム構築をしています。 知能ロボット・ヒューマンモデルの研究 ロボットサッカー競技RoboCup等を題材にして、ロボットが自分で考えチームプレー(協調作業)が実現できるようなプログラムをどう作っていけばいいか研究しています。また、ロボティクスやメカトロニクスの発想で人間の体をモデル化して、福祉機器や災害救助ロボットの開発に役立てる研究も行っています。 ヒューマンインタフェースの基盤技術の確立 3次元グラフィックスや、音声や動画などのマルチメディア技術が多く利用されるようになってきたコンピュータを、よりユーザが扱いやすくするために、新し いコンピュータの入力方法や出力方法や、これらのマルチメディア技術を基にしたシステムを考案し、人間中心のインタフェースの設計やその基となる要素技術 に関する研究を行います。 多種多様なデータの分析・処理・活用方法に関する研究 様々な機器やメディアから取得された多種多様なデータをどのように分析・処理・活用すれば、より社会を発展できるのか研究します。例えば、AIを使って今あるデータを分析・処理し、手動や目視の作業を自動化・業務効率化する、計測機器から得られたデータで運転席から見えない領域を可視化して未然に事故を防止する、といった社会実装を意識した研究を行います。社会のニーズを見つけ出し、どのようなシーズやプロセスで解決できるかを考える力を養います。