入試やその先の進路に関わる質問とその回答を集めました。 これでもわからないことがありましたら、遠慮なく質問してください。
Q. 他の情報系学科との違いは何ですか?
A.他の情報系の学科と比較して、専門性の違いはほとんどありません。あえて言うならば、本学科では実践的な教育・研究に取り組んでいます。違いがあるのは、教育の方法です。演習科目が多く、3年生で卒業研究を行い、キャリア支援に力を入れています。また、JABEE(日本技術者教育認定機構)の認定を受けた教育プログラムを実施しています。JABEEとは教育内容が充実していることを客観的に認定してもらう制度のことで、関西の私立大学の中で情報系のJABEEの認定を受けているのは、本学科以外には、近畿大学と大阪工業大学だけです。
Q. ゲーム会社に就職したいのですが……
A.ゲームが好きなだけではゲーム業界には就職できません。ゲームを作り売る側になるという相当に強い覚悟が必要です。ゲームを作るには様々な専門能力を持った人が必要で、ゲーム会社は、営業なども含め多様な職種で求人します。本学科から就職する場合は、プログラミング能力が期待される場合が一番多いと思いますが、企画やマネージメントの力を身に付ければ、他の能力が評価されて採用される可能性もあります。
Q. 数学は苦手なんですが、大丈夫でしょうか?
A.数学と無縁ではいられませんが、工学系のほかの分野ほどは多くありません。情報系学科では確率や組み合わせ数学などの離散数学が重要となりますが、高校の文系クラスでは習わない物理学や微分積分の知識を必要としないこともあります。ただし、ITスペシャリストに求められる資質としては、まずコンピュータが好きであることが第一条件であることは言うまでもありませんが、物事を論理的に考える能力が必要ですので、大丈夫かどうかはそれらの資質と本人の努力次第であるとしか言えません。
Q. コンピュータにほとんどさわったことがありません。
それでも大丈夫ですか?
A.入学時には、コンピュータに関する特別な知識は全く必要ありません。カリキュラムもコンピュータをさわったことのない人でも大丈夫なように設計されています。コンピュータの経験がある同級生を追い込すつもりでがんばってください。
Q. JABEEのことがよく分からないのですが、
学生にはどういったメリットがあるのですか?
A.学生にとっては、受ける教育やサービスの質が高められるという利点があります。 JABEE認定とは、大学教育の品質を保証する制度のことです。授業内容が社会に通用するレベルか、シラバスどおりの授業が行われているか、学生の理解度を確認しながら教えているかなどが評価されます。具体的には、他大学の教員や会社の技術者など、第三者が数日間来学し、授業テキスト、レポート、試験問題、学生答案などをすべて点検します。もちろん、直接学生にインタビューして、カリキュラム通り教えられているかも確認します。
Q. 大阪電気通信大学総合情報学部の他の学科との
違いはなんですか?
A.情報学科では、情報システムや情報ネットワークを扱う情報処理のスペシャリスト、コンピュータグラフィックスやウェブデザインなどのデジタルコンテンツのデザインやマネージメントを行う人材を育成するための教育を基礎から応用まで実践的に行っています。これに対し、本学総合情報学部には、情報学科のほかに、デジタルゲーム学科、デジタルアート・アニメーション学科があります。デジタルゲーム学科は、もちろんその名の通りゲームに特化された学科です。デジタルアート・アニメーション学科は芸術系で、デジタルアートやアニメーションに関する教育を行っています。
Q. 卒業後、どのようなところで活躍できるのですか?
A.就職する学生の半数が、情報通信業に就いています。情報通信業の中にも、インターネットのコンテンツを作っている企業、コンピュータやそれが組み込まれた機器を作っている企業、ソフトウェアを作っている企業、情報処理のサービスを行う企業など多種多様です。また、それ以外の業種でも本学科で身に付けた知識や技術を活かせる仕事はあり、サービス業、製造業、卸売・小売業、建設業などに就いています.職種(仕事の種類)では、プログラマやシステムエンジニアなどの技術者や、ITマネージャーやセールスエンジニアなどにも就くことができます。
Q. 情報学科にはロボティクスの授業がありますが
ロボットの勉強もできるのですか?
A.はい、情報学科にはロボットを研究している教員もいます。ただし、ロボットの勉強といっても、正確には、大きく2種類に分かれます。一つはロボットを作るための勉強で、もう一つはロボットをうまく行動させるための勉強です。本学科で行うのは、後者の、ロボットをうまく行動させる方で、主には、コンピュータのソフトウェア(プログラム)をどのように作るかという勉強です。ロボットが高度化するに連れて、ソフトウェアの重要度が高まっており、機械や電気だけを学ぶだけでは、ロボットを動かすことはできません。是非、本学科でロボットのソフトウェアについて勉強してください。それから、本学科では、自律分散型ロボットシステムの研究の一環として、ロボットサッカー競技RoboCupの大会に毎年出場しています。
Q. 大学院を目指した方がよいのでしょうか?
A.しっかりとしたITスペシャリストになるには、学んだり身に付けたりしなければならないことがたくさんあります。そのために、是非大学院へ進学してください。現在、工学教育は大学院前期(修士)課程までの6年間の尺度で考えるのが普通になりつつあります。大学院前期課程の2年間では、授業よりも実践(研究)が多く、指導教員の下で修士論文を書くことが目標です。また、その過程で学外での研究発表も行います。このように実践を通じて実力を身に付けますので、それが評価され、学部卒と比べるといい就職ができています。本学科からの進学者が多い本学大学院のコンピュータサイエンス専攻では、2011年度の修了生の就職率は100%でした。